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天体感測のススメ

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宇宙を感じる生活

銀河M82の超新星爆発

おおぐま座のひしゃくの先の方にあるM82と言われる銀河に超新星が現れました。発見されたのが1月22日4時日本時(2014年)ですからつい先日です。
超新星は「新星」と書きますが星の最期の爆発している姿です。紛らわしいので「超新星爆発」といった方が想像しやすいかも知れませんね。
小型の望遠鏡で撮影してみました。昨年5月(2013年)に撮影した画像を並べています。
b0253922_042692.jpg
この写真の見方は
・雲のように広がっているのが銀河です。遠すぎて写真では星1個1個には分解して見えません。
・下の緑の線のクロスしているところにある星がただいま超新星爆発中の星です!
・他の星は全て私達のいる銀河系の星です。M82と超新星よりずっとずっと手前の位置にいます。
・上の2013年5月の写真には超新星が写っていないことがわかります。

この銀河までの距離が1200万光年と言われていますから、1200万年前に爆発した光がやっと見えたことになります。想像できますか?(^^)

ちなみに銀河っていうとすごく遠いからとっても小さいんでしょ?
と思われがちですが、暗くて直接 人間の目では見えないだけで意外と大きかったりします。
見かけの月を合成して大きさを比較してみるとこんな感じになります。
b0253922_0281623.png
普段見ている月を想像していただくとその大きさがわかると思います。

超新星の明るさは現時点(2014/1/25)で11等級程度です。
人間の目で見える最も暗い星が6等星なのでそのさらに100分の1の明るさです。
爆発しているのに物凄く暗くみえるのはただ遠いだけ。
じゃあもし近くに持ってきたらどうなるんだろう、と思って計算してみました。
例えばシリウス8.6光年にこの超新星を持ってくると・・ざっくり-19等級と出ました。
満月よりも明るく輝く星になりますね。見たいような怖いような・・

望遠鏡を使って目で見えるか試したところドブソニアンのヒロシ君Ninja320で超新星がはっきりと見えました。
もちろん、爆発しているような変化は全く見えませんよ。言われなければ ただの星にしか見えないので、爆発の様子は自分で明るさを想像して楽しみました(笑)
写真では星が大きな丸になっていますが、目で見るととってもシャープな点に見えます。
よく考えたら、自分がこれまで望遠鏡で星を見てきた中で1つの星の光として認識できた最も遠くの天体になるんですね。感慨深いものがあります。

2014年2月上旬に最も明るくなる(10等程度)予想だそうです。
ぜひお近くの天文台や観測会に行って、この遠い遠い星の爆発の姿をご自分の目でご覧になってくださいね。

<追記>
後日、超新星爆発の膨張速度を測ってみました→リンク「銀河M82の超新星爆発の膨張速度を測ってみました!」


撮影データ
1枚目 神奈川県秦野市にて FC76+D5100 露出30秒 ISO1600(1/24は3枚コンポジット) 直焦点撮影をトリミング
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by star-feel | 2014-01-26 02:02 | 天体感測(実測編) | Comments(0)

by star-feel