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天体感測のススメ

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宇宙を感じる生活

流星の流れる高さを測ってみました!

第1弾は「小惑星の地球接近 同時観測に成功!」で地球の近くをかすめていった小惑星を、
第2弾は「月の距離を測ってみました!」で月の距離を"感測"してみました。
そして第3弾となる今回測ってみたのは「流星」です。
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流星は「流れ星」と言われるように、まるで夜空の小さな星が空を駆け抜けていったように見えます。その時、見た目での遠近感は全くありません。

見ているだけでも十分綺麗なものをリアルに感じてみた~い!というのが"感測"の極意!?(^^)
高さを自分たちで測ってみようと、大山天文同好会のメンバーに声をかけてチャレンジしてみました。

神奈川県内のそれぞれの観測点で申し合わせた2時間の間に撮影を行い、3個の同時流星を捉えることに成功しました!(Fさん、Kさん、ありがとうございました)今回の結果は、昨年12月(2013年)のふたご座流星群のときに観測したものです。
その内の1つ、16km離れた観測点から同じ流星の撮影に成功したものを交互に表示したのが下の画像です。(星が同じ位置になるように画像を回転して向きを合わせてあります)
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画像上に流星と書かれた下に一筋の流星が流れています。
下にハテナ?マークを逆にした並びの星達は、しし座の頭「ししの大ガマ」と言われる部分です。
上に2つ並んだ明るい星がふたご座の1等星のポルックス(右)とカストル(左)です。
それぞれの観測点から見ると流星の位置が結構大きくずれているのがわかりますね。

早速、計算をして流星の流れた三次元の位置を出しました。結果は・・

地上からの高さ 発光点 97km → 消滅点 81km

と出ました!
高くにいる飛行機や雲でも約10kmですから、それに比べて高いですね。
高さだけでなく三次元の空間位置をGoogleEarthに書いてみるとこうなりました。(黄色の線が流星です)
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もうちょっと上空から見るとこんな感じ。東日本全体からすると小さいですね。
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そして地球全体からすると・・矢印の先、わかりますか?(笑)
ほぼ地球の表面ですね(^^)
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今回観測できた残り2つの同時流星の流星の高さもそれぞれ96→82kmと、95→86kmという結果でした。

流星はゴマ粒ほどの小さなチリです。
ほぼ真空の宇宙空間を高速に飛んでいてたまたま地球にぶつかったとき
地球を包む大気との摩擦で高熱になりプラズマとなって明るく輝く現象です。

もし宇宙空間に地球の大気と同じ濃さのものがあったら?・・
その場で流星になって燃え尽きてしまうわけですから、
そんなことはなく地球にぶつかるまで生き延びているということは・・
宇宙空間の何もなさというのを感じていただけるでしょうか。

つまり「流星は地球の大気の存在を感じさせてくれる」ものなんです。
流星をみたら「あっ大気が(間接的に)見えた!」と思って楽しむと面白いですよ。

そして、地球大気の厚さの薄いこと薄いこと!
宇宙船は別にして地球に生きるすべての生物がこの薄っぺらい大気の中でしか生きられないと思うと・・
大切にしなきゃね、って思いますよね(^^)


<補足>
・今回、観測地の距離が5km弱でも同様に約80-100kmの高さを出すことができました。5kmですから中高生の天文サークルでも自分たちのグループ内だけで観測が行える程度の距離です。1度は経験してみると面白いと思います。

撮影データ
観測点A 神奈川県宮ケ瀬湖にて 2013/12/14 3:38:06 露出20秒 Canon EOS Kiss Digital X 17mmF2.8 ISO1600 撮影:Fさん
観測点B 神奈川県秦野市にて2013/12/14 3:37:59 露出20秒 Nikon D5100 28mm ISO1600 撮影:N
同時流星時刻を3:38:12として計算
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by star-feel | 2014-07-13 00:36 | 天体感測(実測編) | Comments(0)

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