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天体感測のススメ

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宇宙を感じる生活

カテゴリ:天体感測(クラフト編)( 17 )

ここ最近は自作もの紹介が続いていますが今回も。

こちらは5年前に作った【地球透視器】です。
半球で地図の部分が凹んでいます。世界地図も逆さまで変な感じ。
さてどう使うでしょう?
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これは、自分の居るところから、地球上の任意の地点のある方向を指すことができる、装置です。

例えば、みなさんは今、自分のいるところから南極の方向を指せますか?

真南の方角でしょ?
いえいえ、地中が透明になったとして、南極の見える方向のことですよ(^^)
その方向に真っ直ぐまっすぐずーっと穴を掘っていったら到着する場所とも言えますね。
だから地面を指すことになります。

地球上の他の地域も同様に考えてみてください。
北極は? アメリカは? 真下にあるのはどこ?
つまり地中を透視するイメージはこんな感じになります。
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さて最初の画像の【地球透過器】の使い方です。
まず東西南北の方位を合わせます。
次に、方向を知りたい地点を【地球透過器】上で見つけます。
すると「半球の球の中心点」から「いま方向を知りたい地点」に向けて延長した方向が、
実際に自分の位置からその地点の方向と分かります。

さすがに実物を見ていただかないと・・何が面白いの?って感じで伝わらないかも(笑)

そこで360°画像を作ってみました!(^^)
リコーの全球カメラTHETA(シータ)で撮影した画像に地面の下の画像を合成したものです。
こちらをクリック→【地球透視器】360°画像 するとストリートビューのように360°動かしてご覧いただけます。
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RICOH THETA Sにて撮影 伊勢原市立子ども科学館前にて

地形が逆さまになっているので世界地図と見比べながらご覧いただくと良いでしょう。

南極は地平線から伏角60°ぐらいで意外と真下じゃないんですね。
オーストラリアはもっと意外で伏角30°ぐらいです。
真下にあるのは南アメリカのチリ辺りだというのがわかります。
インドは真東にあります。世界地図を見ていると日本より南にある感覚ですが、日本からは真東に飛べば着くのですね。
韓国はほぼ水平方向に広く広がっています。
神奈川県を視点に作っていますが日本であれば大体同じです。

この【地球透視器】を見ていて、感覚的に気付かされたことがありました。

日本から見れば、南極の方向も、アメリカの方向も、インドの方向も、いつも同じ方向だということ。
地球は自転していて、太陽や月や星も動いているのに、これって不思議な感覚です。
地球が足元にくっ付いているような感じがします。

そして、自分の生活圏の見える範囲だけでなく、
「地中の向こう側の人々の生活を地球全体で感じる」のです。

この「地中を通した一体感」は、
日々ニュースなどで世界を知る平面的な繋がりの感覚とはちょっと違う気がします。
ぜひ実際に楽しんでいただきたいものです(^^)


※この【地球透視器】は、どうしても欲しいけれど、どこにも売っていないなら自分で作るしかない、と思って色々作り始めた最初の頃の作品です。地図の変換をプログラムして模型として作る流れが出来上がった頃です。懐かしいです。






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by star-feel | 2016-07-16 23:46 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
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リコーの全球カメラ「THETA S」を買ってしまいました。どっぷりハマっています。
星も撮影できるので、早速、撮影した日周運動の画像を球体にしてみました。
360°全ての方向から見ることが出来る「球体写真」です。全周パノラマ写真といっても良いかも。

以前から半球を撮影(→全天パノラマギャラリー)して楽しんでいましたが、360°全て撮影できて星も写すことができるとなれば見逃せませんでした。
撮影した日周運動の元画像はこちら。⇒ 360°画像
(インターバル撮影1時間を比較明合成)
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こちらは撮影後にリコーのビュアーで表示したものです。ビュアーではGoogleストリートビューのように360°ぐるんぐるん動かすことができます。

この画像を元に球体を作成しました。
作る前からどうな風になるか分かっていても、球体に貼り付けていくうちに段々と出来上がっていく様は、ワクワクして面白いです。
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北極星を上にしてみると、縦を軸にして「ただぐるぐる回っているだけ」なのがよく分かります!
日周運動を習うときに東西南北のそれぞれの見え方を習うより、これを使って感覚的に掴んだ方が良いのかも知れません。
球体写真ならではの楽しみ方ですね^^

先の2つの写真なら半球でもできますが、THETAのすごいところは全球なこと。地上の観測の様子も一緒に入れることができます。
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RICOH THETAの楽しみ方として球体写真は普及していくのでしょうね!
そして球体用プリンタが一般的になれば、模型作りの苦労から解放されることでしょう(笑)







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by star-feel | 2016-05-18 22:25 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
古星図から星座絵の天球儀を作ってみました。前から作ってみたかったんですよ、これ。
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通常の天球儀は、球の中心に自分がいて、
そこから見たときの様子が実際の星空と一致するように描かれています。
なので球の外から見ることになる天球儀は星座絵が反転しています。
これが意外と星座を見慣れている人ほど違和感を持ってしまうことになります。
さそり座の右側にいて座があったりしますから。

私の場合は、あえて実際に星空を見たときと一致するよう、反転させていないものを作っています。
さそり座の左側にいて座があるとなぜか落ち着きます(^^
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部分的な「星図」を上下左右に繋げて広げていったら、ぐるっと1周して球体になっちゃった、
と考えることにして勝手に「球体星図」と呼んでいます^^
以前、遠赤外線の球体星図を作ったときと同じです。→リンク「あかり」遠赤外線マップの球体星図(天球儀)をつくる

古星図は気に入った星座絵が描かれているものを海外の古星図専門店で探しました。
今回使ったのはMattheus Seutterさんが1750年に作成したもの。→リンク参考にした古星図※海外サイトです
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平面に描かれている星図を正しく球体に貼り付けるためには、星図がどのような図法で描かれているか知る必要があります。
最初は適当にやったら、さそり座が妙に長くなったりして失敗・・。
描かれている星の位置から関数を作成したところ今度は上手くいきました。
ということは、星の位置は正しくプロットされていることになります。
一方、星座絵の方は北天と南天でしし座の足が合わなかったりして(足が切れてる笑)、感覚で描いているようです。
しかし、これだけのものを描くって絵心のない自分には信じられない。すごいですね。

球体上に大小さまざまな星座があって眺めているだけでも面白いです。
おおぐま座が大きな星座だということも改めてよく分かります。
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この天球星図を作者のMattheus Seutterさんに見せることができたら、どんな反応をするのでしょう?^^







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by star-feel | 2016-04-03 12:24 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
伊勢原市立子ども科学館にて、天文工作教室で月と地球の模型作りを担当することになりました。
2015年11月21日 16時~17時30分 「月と地球の模型を作って、観察しよう!」 ※予約が必要です。詳しくはこちら→科学館HP 工作教室は終了しました。(科学館にご要望いただければ第2回が実現するかも知れません。こちらのコメント欄でも構いません)

いつもの天体を作る方法では、本人ですら失敗がよくあるので、とても他の方にお薦めできません(^^;
今回の工作向けに、小さいお子さんにもできるだけ作り易いものを考えてみました。

こちらが工作の完成模型、フルセットです。(時間が限られているので出来なかった分はお持ち帰りいただきます)
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結構盛り沢山になっちゃったかな?(笑)まあ、子ども達の興味は無限にあると信じて。
工作が終わったら、そのまま星空観察会で実際の月を観察いただけます。なかなか贅沢な工作ですよね~。
参加される方、お楽しみに!

ちなみに月の模型が見た目に近いでしょ? 実は自分で撮影した満月の写真を展開したのです。
一般的な月球儀は、クレーターの詳細な地図としては良いですが、全体的には肉眼で観察したときのようには見えません。
子ども達は肉眼で月を観察するので、見た目に近いものを作ってみたいと思ったのです。
写真を貼り付けてみると、満月のときの見慣れた月になって、自分でもびっくり。とても気に入っています^^

天体感測室では自分の天体模型を見せて説明してきましたが、初めて、来ていただいた皆さんに作っていただくことになります。
ご意見ご感想をいただいてさらに良いものにしていきたいです^^





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by star-feel | 2015-11-15 22:02 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)

球体を黒板にしてみました。^^

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小学生も慣れ親しんでいる黒板を、端のないものにすると、意外な感覚が育って面白いかもと思ったのです。
球体にサンデーペイントの黒板用スプレーを塗りました。下地にプライマースプレーを使用。
黒板化するのは初めてでしたがとても簡単にできました。

球体なので小さな黒板消しの方が使いやすいかな?と思って買ってみたところ、なかなか良いです。

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世界地図を書いてみたり・・(書いてみると意外と位置関係を覚えてないことを痛感^^;)
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球面三角形のお勉強にも使えます。・・(ニーズは少ないと思われますが、内角の和が180°になりません)

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パカッと半球に分けることが出来て(笑)、内側も黒板にしたので、星の動きの解説にも使えそう。

思いつきでやった割に意外と楽しめてます(^^)

端のない球面上で遊ぶという感覚、ぜひ味わってみていただきたいです。







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by star-feel | 2015-09-22 00:23 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
これまで土星木星の衛星など作成した模型の一部を紹介してきました。生まれたときの地球、や、はやぶさラストショットなんてのも作りましたね。いつの間にか模型が相棒みたいな感じになってきてるなあ(^^

さて、今回は伊勢原市立子ども科学館の科学館フェスティバルのために「太陽の模型」を作ってみました。
太陽を直径55cmにすると地球の大きさは5mm! 5mmの地球もリアルな模型として作成。
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中身はバランスボール!(^^)
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さすがにいつものようにシールを大きな球に貼り付けるのは無理っ、てことで布で初挑戦。
太陽っぽい柄の布を手芸屋さんでゲットしました。しかし、裁縫しない男子には縫うのはハードルが高い・・
どうしようと思っていたところ「裁ほう上手」というコニシ株式会社の布用のボンドを発見!
非常に強力で接着すると引っ張っても全く外れません。むむ、これは便利。ラクし過ぎで申し訳ないくらい。

バランスボールも完全な球体ではないため、生地を大き目に切り出して実寸合わせしながらの張り合わせ作業が必要になり、ボンドで接着という選択が好都合でした。
しかし、綺麗な球体にしようと欲張って展開図の分割の数をいつもと同じ数にしたことで、思ったより時間のかかる作業に・・。苦行になりながらもフェスティバルで使うことを思い出しては自分に喝を入れ何とか完成できました。

ゴールデンウィークに開かれた科学館フェスティバルでは、太陽望遠鏡を使って実際の太陽を観察していただきました。
そして太陽と地球の大きさと距離を実感してみようのコーナー!
さて問題。地球を5mmにすると太陽までどのくらいの距離になるでしょう?

答え 約60m。 遠いと思いました?意外と近いという感想も大人の方から出てました。

ということで、60m先の太陽の模型を置いておき、
最初は手元で6cmの地球模型を見せて日本を探してもらい、それを5mmの地球模型に変えてから、この大きさの地球にすると太陽はあの遠くのボールになるんだよ、とお話。
そして、子供たちに「あの太陽、持ってきてくれないかな?」と言ってみると・・みんな「え?いいの?」という反応で喜んで行ってくれました。
さあ、運動会の始まりです!!(笑)
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小さい子には球が大きすぎて途中から玉転がし競争に!(^^
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3人兄弟でみんなで仲良く持ってきてくれたり、お兄ちゃんが走って持っていくところを弟くんが追っかけていたり、微笑ましい光景が数多くみられました。

しばしの宇宙旅行が終わったら、太陽の大きさと地球の大きさを比較してもらいました。息を切らしながらも
子ども「わあ、地球小っちゃい!」「人間1mmぐらいじゃない?」大人「1mmよりもっと小さいよ!」なんて会話も。
楽しんでいただけたようで諦めずに作って良かった!

この太陽は機会があったら夜の天体観察会でも使ってみようと思います。お楽しみに(^^





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by star-feel | 2015-05-10 20:06 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)

2015年1月に日本の天文観測衛星から、また一つ素晴らしい成果が発表されました。

赤外線天文衛星「あかり」が観測した遠赤外線で見た宇宙の地図です。発表のリンクへ

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地球の周りを回りながら観測を行い、地球から見える宇宙のすべての方向を撮影した画像です。「全ての方向を写したパノラマ写真」と想像して見るといいかも知れませんね。
横方向はぐるっと一周360°になるので画像の右端と左端は繋がります。
このような楕円の画像は宇宙の地図を表すときによく使われます。

しかし、本来は球のものを平面の画像で見る、というのは感覚的に分かりにくいので・・
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球体にしてみました(^^)
ただの1枚の画像では面白くないので、今回はぐるぐる回転画像バージョンで!(笑)手で適当にずらして撮影したので不安定な回転になっているのはご愛嬌。

星座がわかるよう主な星を白い丸で加えました。オリオン座が真ん中を通過していくのが分かりますか?動体視力も必要なのでかなり難易度高いですけどね・・(^^;
一般的な天球儀と違い、あえて星座を裏返しにしていません。そうすることで星空の中の赤外線の分布の位置が分かり易くなるからです。「天球儀」というと誤解を生む場合があるので、私は「球体星図」と呼ぶようにしています。(正式名称ではありません)

今回、最初に作成したのはこちらの画像です。(画像クリックで拡大)
オリオン座はどこ?という方は、有名な星座や目じるしの画像をご覧ください。見比べてみてください。
【 赤外線天文衛星「あかり」遠赤外線マップ 赤道座標 星を追加 】
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この遠赤外線マップの注目するポイントは
・雲のように見えるのが宇宙の塵です。近い"雲"も遠い"雲"も一緒に見えています。
・蛇行した白い帯に見える部分が天の川の部分です。星が生まれる素にもなる塵が多く集まっています。
・薄い緑色で横に蛇行している帯は、主に小惑星の帯です。
・オリオン座の下の方にある明るいところは大マゼラン星雲です。右に小マゼラン星雲もあります。
・星に詳しい方は、アンドロメダ銀河、エンゼルフィッシュを探してみてくださいね。

球体を作成してみたい!という方はこちらの画像を使用してください。(画像クリックして拡大)
画像を保存して用意した球体のサイズに合うように印刷して貼り付けます。
【 赤外線天文衛星「あかり」遠赤外線マップ 球体に貼り付け用 】
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「あかり」の宇宙に行ってからの様子や観測内容は、こちらの漫画がわかりやすいです!あかりちゃん漫画へ 
オススメですよ。下の画像は2巻の表紙で、主に観測した内容について書かれています。とりあえず何を観測したの?ということを知りたい方は2巻から読んでもいいでしょう。
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自分で球体を作成してみたところ、遠赤外線の分布がいつの間にか頭に入ってきて、
夜空を見上げるとイメージの記憶だけで不思議と見えてきます(笑)

とても大きく広がる塵を想像し
宇宙が何もない空間ではないんだ、と感じることができて
すごい空間にいるんだなあ、とつい浸ってしまいます(^^)



<補足>

※今回、あかりの研究者の方に、編集した画像をブログに載せることについて確認させていただきました。あかりに公開されているものは基本的に自由に編集し公開して良いそうです。
※球体を作成したのが2015年の正月だったので1月の発表前でした。次期赤外線衛星SPICAのページに公開されていた画像を使用して作成したため、色味が違います(1月の発表が全体的に青くなっている)。こちらも確認したところ、違いはないということでしたのでそのまま載せています。






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by star-feel | 2015-02-15 20:12 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
先月、伊豆の西天城高原に同好会の合宿で行きました。とても素晴らしい星空でした。
ドブソニアン望遠鏡Ninja-320のヒロシ君が大活躍。
写真は「ヒロシ君」(手前)と、同じ望遠鏡でFさん所有の「アンナちゃん」(奥)の共演の様子です(^^)
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特に伊豆は南の低空が暗く、その周辺の「銀河」を沢山見ることができました。
「銀河」とは、下の写真のアンドロメダ銀河に代表されるような星の集まりのことです。(学生時代にフィルムカメラで撮影した懐かしい写真です)
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銀河は非常に遠くにあります。
アンドロメダ銀河で230万光年、今回Ninja-320で見ることができた最も遠くの銀河で約7000万光年という距離でした。(1光年は距離の単位で、光が1年間に進む距離を表します)
私たちのいる銀河の直径が10万光年ですから、こんなにも遠くのものが、望遠鏡を使って直接目で見ることができるなんて本当に驚きです。

ヒロシ君を持ってから沢山の銀河を見ることができるようになり、知りたくなってきたことがあります。

「今見てる銀河はどれぐらいの距離なのか?」「銀河の分布のどの位置にあるものを見ているのか?」

メジャーな天体には距離が書かれていますが、マイナーなものになると情報がありません。
一つ一つの天体を見るよりその全体的な分布を感じてみたいと思いました。

そこで「銀河の遠近がわかる星図」を作成してみました。(データの引用元と編集の詳細については最後の補足をご覧ください)
まず、こちらは「地球から見た約4億光年までの銀河」を示したもの、です。白い点の一つ一つが銀河です。クリックすると大きい画像でご覧いただけます。
その数なんと4万個あまり。すごい数ですよね。
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世界地図と同じように、左右が1周360°の経度、上下が±90°の緯度で、夜空の全天を地図に表しています。
銀河がランダムにあるというより、ところどころ網状に繋がって分布している様子を見ることができます。銀河の白い点のない曲線帯状の空白部分は、天の川の星やガス・塵によって邪魔をされ観測データがない部分で、銀河がない訳ではありません。
なお、星図の中の青い丸は星座を作っている星(恒星)です。分かり易くいくつか有名な星座や目印を書いたものがこちらになります。
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さて、先ほどの銀河の星図に「遠近」を表現したいものです。
そこで近い距離の銀河ほど大きな白い丸で表してみました。約1億光年以下のものに距離に応じて大きさを持たせています。
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もっと遠近感をはっきりさせるため、色と明るさにも違いを付けて、最終的にはこのようにしました。
「銀河の距離星図」完成版
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近い距離の銀河たちが連なっている様子がわかりますね。
右端の銀河の集中しているところが「おとめ座銀河団」で、その上に「かみのけ座銀河団」があります。
星に詳しい方は拡大して星図と見比べると、メシエ天体やNGC天体が分布のどの辺りにあるのか分かりますよ。

さて、今回、初めて「ろ座銀河団」を見ることができました。
望遠鏡ヒロシ君で見ると視野の中に常に3、4個の小さな銀河を見ることが出来て、さすがは銀河団!と感激しました。見えるものなんですね。
図の円が視野の広さを表しています。
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先ほどの星図ではオリオン座の右下のこの位置にあります。
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上下に連なった銀河のこの部分を見たということを実感できて満足です。

実際には星図は球体になるので、球体星図として作成してみたのがこちら。着色前の星図を使っています。
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球体にすると意外な銀河の連なりが見えたりして面白いものですね。

こういった観測データを公開してくれていて自由に利用できるというのは、本当にありがたいことです。
この星図を使って「銀河の分布を感じる観望」を楽しみたいと思います。


<補足>
今回の星図はこちらのハーバード ・ スミソニアン天体物理学センターの記事の元になっているデータを使用しました。
http://www.cfa.harvard.edu/news/2011-16
データはこちらから。
http://tdc-www.cfa.harvard.edu/2mrs/
このデータの赤方偏移を単純に距離として置き換えています。
実際は銀河自体にそれぞれ動きがあり、私たちの銀河も400km/sというスピードでおとめ座銀河団に向かっていたりするので、特に近い距離ほど置き換えの誤差が発生します。
今回は全体的に分布を見ることを目的としているため厳密にしていないこと、ご了承ください。
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by star-feel | 2014-12-21 23:15 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
もうすぐ(2014年10月8日)は皆既月食ですね。
こちらは2011年の皆既月食のときに撮影した写真です。
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月食は地球の影の中を月が通り過ぎる現象です。
月が影の中に途中まで入った部分月食の状態を見ると、地球の影が浮かび上がってきます。右側の図と左の写真とを見比べてみてください。
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月にうつった地球の影をのばすと綺麗に円になっているのがよくわかりますね。

私の月食の楽しみ方の一つに「地球の影の中の自分がいる位置」を想像するというものがあります。
何を言ってるんだって?(^^)順を追って説明しますね。こういうことです。
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あなたが山の頂上にいて影がのびているときを想像してください(左)このとき、山の影の中であなたの影はどこにあるでしょう?そう、山の影の頂点ですね。

では次に、ビルの中央の階にいたとしましょう(中)どこに位置するかと考えると・・ビルの影の真ん中と想像できますね。(図では人の形は位置を表すためで、実際には影の中には何も見えません)

では月食ではどうなるのか?(右)
「影の中の自分がいる位置」とはそういう意味です。

ぜひ考えてみてください(^^)複雑な天文計算をしなくても位置がわかります。
説明は次回にすることにして、
月食中に自分がいる位置がわかる道具を作成してみました。
b0253922_22295831.png
名前はなんて付けましょうか。「地球影器」とでもしておきましょう(^^)
使い方は、夜空に見える地球の影の方向に鏡のある方を直接向けて、円筒の穴をのぞきます。
すると鏡の中に写った球が地球の影の輪郭を表し、球の上の黒い点が自分の位置を表すというものです。

それって何が楽しいの?ってツッコミがありそうですが(笑)

影にいる自分の位置がわかると、地球による丸い影の輪郭だけでなく
より一層、鏡のように私達を写しているような感じがして、
何とも言えない不思議な気分になるのですよ。
ぜひ体感して欲しいです(^^)
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by star-feel | 2014-10-05 22:47 | 天体感測(クラフト編) | Comments(0)
久々の自作もの紹介です。

今、この瞬間に地球が進んでいる方向がわかる地球儀、を作ってみました(^^)
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世界初!?・・ですかね? 見たことはないですが、分からないときは謙虚にいきましょう(笑)
名前は「地球向点儀」もしくは「宇宙船地球号儀」と付けました。

この地球儀の使い方は、
①赤い矢印を現在の月日に合わせます。矢印に磁石が付いていて月日の目盛りにピタッと張り付きます。
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②回転軸の時刻を合わせて、、
b0253922_2172981.png
③方位コンパスを使って図の矢印に北の方角を合わせると、、
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赤い矢印が地球が進んでいる方向(公転の方向)を3次元で指してくれます。
地球は固定されています。地球儀は「生まれたときの地球をつくる」で紹介した方法で作りました。
例えば3/21は春分の日でしたが、この時期の夜6時には日本にいる自分から見ると、地球はほぼ真下に向かっていることに。
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なんかエレベーターで下がっているみたいで面白い!

実は、よく「宇宙船地球号」なんて言われますが、正直いま一つ
地球の乗り物としての”一体感”を想像出来てなかったんですよね。

しかし面白いことに、地球が今、この瞬間に進んでいる方向を知ると、
世界中の人々・自然が、丸ごと同じ方向に向かっているんだと思うと
何だか地球を一つの乗り物として感じることが出来て
初めて本当の意味で宇宙船地球号のイメージを持てたのです。

それ以来、別名「宇宙船地球号儀」と呼ぶようになりました(^^)

もともと流星の観測をやっていた大学の頃、
朝、昼、晩、いつでも、ふとした瞬間に
「今、地球はどっち向かって動いているかなあ」と考え始めたのがきっかけ。
私の中では天体感測の原点とも言うべき感覚の一つになっています。

自分だけが分かるのは勿体無い、
いっそのこと、誰でも宇宙船地球号を感じられるものを作れないか・・
と思って考えているうちに、この地球儀が生まれました。
ここまで自分の持つ感覚を形にして伝える物を作ることが出来たのは、ある意味では初めてだったので、とても嬉しかったですね。表現とはこういうものか!と思ったものです。

機会があったら伊勢原子ども科学館の観察会で見てもらいたいと思っています(^^)
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by star-feel | 2014-03-23 21:25 | 天体感測(クラフト編) | Comments(2)

by star-feel