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天体感測のススメ

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宇宙を感じる生活

<   2013年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

今年の桜は早かったですね。
近くの桜並木を散歩したら花びらも散り始めていました。
花びらの天の川といった感じです。

今回は昨年、我が家にやってきた天体望遠鏡「ヒロシ君」を紹介いたします(^^)
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あまりの大きさによろめいてます(笑)

ネットの掲示板を通して中古で購入しました。
譲ってくださった方は、「ヒロシの天体観測」というブログをやっておられていて
里子に旅立った日の見送りの姿を載せておられます→旅立ちの画像はこちら
(ヒロシさんリンクありがとうございます)
両方の写真を見ると”どこでもドア”を通ったみたい(笑)

直接お会いし受け取ったときに
「星の見えない都内で使われずに置いたままにしておくことが
天体望遠鏡にとって不幸なので、使っていただける方に売ることにしました」と
おっしゃっていました。
それってすごいですよね。幸せな天体望遠鏡だと思います。
製品の状態も良く、とても大切に愛情を持って使っておられたことを知り、
我が家では「ヒロシ君」と名前をつけさせていただきました(^^)
大切に使わせていただきますね。

簡単に紹介するとこんな天体望遠鏡です。(製品名はNinja-320といいます)
・長い円筒の底にレンズに相当する鏡がある反射式望遠鏡
・その鏡の大きさが直径32cmあり大きい(とても暗い星まで目で見ることができる)
・鏡筒を手動で縦回転と横回転ができ、手を離すだけでその姿勢のまま止まっていてくれる
 (お手軽に夜空を楽しむことができます)
・何と言っても筒の上下と架台部に3分割できて軽量(我が家の軽自動車に乗っちゃう!)

より暗い、遠い、天体を見る世界を「ディープスカイ」と言ったりしますが、
この天体望遠鏡は、写真は撮るのに適さないけど
ディープスカイを比較的安価で手軽に楽しむために、
進化したものと言えます。(=ドブソニアン方式の天体望遠鏡)

冬の間は快晴の日が多かったので、さっそく大活躍していました。
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見るのは星雲や星団から銀河、クエーサーまで何でもです。
星図をたどって一つ一つ手で入れていきます。
一晩中興奮して見て、朝になって家に入っても、今度は興奮しすぎて眠れなかったですね(笑)

いろんなことで興奮してしまうわけですが
そのうちの一つに

「距離と大きさを感じながら一つ一つ大切に見ていったとき、
多くの天体を見終えたときに感じる、空間的なスケールの大きさ」
があります。

「こんな空の広い範囲で遠い距離の物を見ちゃったよ・・」といいますか
「見えちゃった」といいますか。

例えるなら山の頂上で周囲のパノラマを360°ぐるっと見渡したときに感じる
空間的な感覚に似ていますね。
人の視界では一度に見れないんだけど、一通り見た後に頭の中で繋がって
とても巨大な空間として感じられるような。ドーンと来る感じです。
そういう経験はありませんか?

この天体望遠鏡が来てから、ブログで紹介する機会は多々あったのに
書きたいこと多すぎてそのままになっていました。
これから少しずつ書いていこうと思います。
暗くなりましたがパンスターズも見たいですね。
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by star-feel | 2013-03-31 20:19 | 天体感測 | Comments(2)
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これは2年前に作った星座早見盤です。
といっても通常の星座を探すための星座早見盤ではなく、
宇宙誕生時の光、正式には「宇宙マイクロ波背景放射」を
実際の星空の下でみることができるようにしたものです。
もしかして世界初!?まあ世の中には変な人が沢山いますからわかりませんが(^^)
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オリオン座付近を拡大しました。
白い丸が星を表わしています。右側にオリオン座、左側におおいぬ座があります。
色は温度を表わしており全体はマイナス270℃なんですが
高いところは赤く、低いところ青く、その差はわずか10万分の3℃!
想像できない温度差ですよね。

元画像はこちらになります(「WMAP」による観測結果 NASAより)
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よく宇宙のニュースではこのような楕円の画像が載っていることが多いですが
星も書かれていないので実際の空にあることを想像できず
いま一つ現実味に欠けるんですよね。
星空の下でこの分布を見て実感したい!というのが早見盤を作るきっかけでした。

一度プログラムが出来てしまえば簡単ですが、
最初は元画像が座標は何を使っているのか?とか、何図法で書かれているの?とか
基本的なことから調べたため時間がかかりましたね。

昔作ったものを紹介するきっかけになったのはこちらのニュースがあったからです。
<宇宙の年齢をこれまで考えられていた137億歳から138億歳に修正>
記事はこちら
自分ももうすぐ誕生日なんですが1億歳サバを読むなんてやりますよね(笑)
まあ修正分は1%以下ですから許してあげましょう。
元々137億年±2億年との研究結果が137億年と言われていたようですし。

こちらが最新の分布になります(「Planck」による観測結果画像 ESAより)
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以前の観測結果に対してずっと観測分解能が上がっていますね。
色の表現はこれまでの方が良かったかな?

また今度、新しい観測結果で早見盤を作りなおし星空の下で実感したいです。
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by star-feel | 2013-03-24 12:59 | 天体感測(クラフト編) | Comments(2)
やっとパンスターズ彗星をとらえました。
遠距離通勤者には平日の夕方すぐに沈んでしまう彗星を狙うのは無理。
ということで数少ないチャンスだったわけですが、
別の用事もある中、帰りになんとか撮影しました。
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2013/3/16 神奈川県秦野市にて NikonD70+Tokina80-200(80mm)
右側に写っているのが彗星です。尾が縦にVの字に広がって伸びています。

ちょっとズームして撮ったのがこちら。
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2013/3/16 神奈川県秦野市にて NikonD70+Tokina80-200(116mm)

「小さっ」って思った方もいらっしゃるでしょう。
実際の彗星の尾の長さはどれくらいなのか?
この写真と先日作成したパンスターズ彗星の軌道模型からざっくり計算してみると・・

①軌道模型の3月16日の位置から地球から彗星までの距離が太陽までの距離と同じぐらい(かなりざっくりです)なので同じとして距離1億5千万km。
②写真上の彗星の尾の角度を0.25°と読み取りました。(以前撮った星の写真からこの写真上の長さと角度の関係を出して求めました)
③地球から見た彗星の尾が真横になびいてくれている訳ではないので斜めになっていると本来の長さより短く見えます。なので軌道模型から地球-太陽の直線と尾の方向の角度を分度器でざっくり測って50°としました。

①~③から計算すると尾の長さは 85万km! と出ました。
かなりざっくりな計算ですが確実に尾が写っているところを測ったので
実際はもっともっと長いと思われます。

85万kmってどんな大きさなのか自作模型を使って見てみると・・
まず地球を1cmの球とします。
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月までの距離は約30cmです。こんな感じになります。意外と離れてますよね。
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今回求められたパンスターズ彗星の尾は地球-月までの距離の倍ぐらいになるのでこんな感じに!
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もちろん実際の彗星はホウキじゃないですからね。
彗星は「ほうき星」とも言われるのでホウキで代用させてもらいました(笑)

彗星の尾って長いもんですね。
ざっくりの計算でも自分で撮影した写真から大きさを感じられるのって楽しいです。
まさに天体感測!(^^)

今回は事前の準備もなく時間ぎりぎりに到着し撮影したので
双眼鏡で満足に探す余裕もなく、多分この辺にいるはず
という感覚だけでとりあえず撮影して終了。
後から画像を見て「あ、写ってた!」という始末でした(笑)
次はしっかりこの目で確認したいと思います。
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by star-feel | 2013-03-17 14:27 | 天体感測(実測編) | Comments(2)
ちょっと早いですが、週末で晴れときたら
初のパンスターズ彗星にチャレンジしない訳にはいけません。
自然現象ですから予想外があるかも知れませんからね。

しかし、ただでさえ日没後、暗くなっていく夕焼けと、
どんどん地平線に近づいていく彗星との競争だというのに
黄砂が加わった霞で・・
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2013/3/9 18:21 神奈川県秦野市にて撮影

富士山の裾野の左側の山際にいるはず・・なのですが絶望的でした(笑)

澄んでいるときには低くても見える星も
霞に街明かりがあたって空も白くなってしまい見えませんでした。

月明かりも同じように空を明るくしてしまいますから
夕方見るなら15日ぐらいまでに見ておきたいものです。

花粉も黄砂も一休みして欲しいですよね(^^)
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by star-feel | 2013-03-09 22:52 | 空模様 | Comments(0)
いよいよやってきますね!「パンスターズ彗星」です。
今年の天文現象の目玉のひとつと予想されています。
まずは3月中旬から下旬の夕方、
日没後のまだ明るさが残っている西の空低いところに注目ですね。双眼鏡はあった方がいいです。

パンスターズが来る前に軌道模型でも作ってみたいなと思っていたのが
地球に接近した小惑星の観測とまとめで何もしないままになってました。

そんなとき国立天文台のホームページで軌道模型のペーパークラフトを公開しているのを発見!
簡単なクイズに答えてGETするというもの。国立天文台もやりますね~。
パンスターズ彗星を実際に見る方法など説明もされています。

このブログは自作物の紹介をメインにやってますが、
今回は時間も時間なんで(笑)楽させていただきました。
さっそくダウンロードして作ってみました。
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んーかっこいいですね。
円盤は惑星の軌道面を表わしています。「地球」と書いてある円が地球の軌道で
月日の位置(3/1は3月1日)が書かれています。

横から見たところ
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同様にパンスターズ彗星の軌道にそれぞれの月日のときの位置が書かれています。

横から彗星軌道の傾斜を見たところ
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彗星の軌道が垂直ではなく斜めになっているのがポイントです。
立て付けが悪いわけではありません(笑)
惑星は、地球が太陽の周りを回っている面=公転面とほぼ同じ面上を回っています。
しかし、このパンスターズ彗星は公転面に対して大きく傾斜していることを表わしています。

紙はELECOMの「ペーパークラフト専用紙(つやなし)」に印刷。
プリンタ用紙としては厚手なのですが公転面の円盤が重みで曲がったので
円盤部分だけ2枚重ねにしました。
折り目は点線に沿って正確に曲げないと貼り合わせに苦労しそうです。

実はダウンロードしたものには模型の作り方は書いてありますが
何をどう見たらいいのかという説明がないんですよね。
なので補足説明しておきます。

ポイントは「(地球から見た)太陽とパンスターズ彗星との角度」です!
例えば3月15日の場合で見てみましょう。
まずその日の位置に自作の地球を置いてみました。
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パンスターズ彗星の方は3月10日の位置が公転面の下側に隠れて見えませんが
3月15日の位置はだいたい矢印の先になります。
そして真ん中に書かれている黄色い絵が「太陽」です。
ちなみにそれぞれの大きさ(縮尺)は正しくないので注意してください。
太陽も地球も大きすぎです。

さてこの場合、「太陽とパンスターズ彗星との角度」はざっくり15°ぐらいですかね。
ということは、昼間の太陽を見たとき、そこから15°ぐらい離れたところに
彗星がいることになります。
3月15日ごろは夕方、日没後の彗星をご覧になったら先ほど沈んだ太陽から
15°ぐらいの位置にあることを実感できます。
そうやって2月から5月の位置関係と角度を順に見てみてください。
これは3Dでないと実感できないものですよね。

ところで最初に「いよいよやってきますね」と言いましたが、
実は昼間の太陽の下側(南側)にいるだけでもう来ているということですね。
心の目では見えています(笑)

ちなみに最新情報では3月1日に南半球で観測された結果で彗星の明るさが2~3等とのこと。
楽しみですね。
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by star-feel | 2013-03-03 20:31 | 天体感測(クラフト編) | Comments(2)

by star-feel