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天体感測のススメ

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宇宙を感じる生活

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いて座に新星が現れています。
新星は読んで字のごとく、まるで新しい星が生まれたかのように、突然星が現れて見える現象です。

発見されたのが3月15日23時日本時(2015年)で、4月5日現在、さらに明るくなって(4.5等)見えています。
双眼鏡なら余裕で見える程度です。ぜひ早起きしてご覧になってください(^^)
発見約2日後の3月18日に撮影してみた写真がこちら。
b0253922_18595258.png
空が白み始めていたので星がだいぶ消えていますが、いて座の星座を形作る星達と一緒に見えています。
見た目では星が見えているだけです。特徴がある訳ではないので普通の星にしか見えません。

普通の星のように見えて、実は何か違いがあるのか?
これは星を色に分解して、「スペクトル」で成分や状態を見てみるチャンス!(^^)

以前、「銀河M82の超新星爆発の膨張速度を測ってみました!」でやったのと同じように、分光器(StarAnalyzer100)で色に分解して観測してみました。1枚の写真の中に、星の光とそのスペクトルを、横並びにして一緒に写すことができます。
カメラを向けて撮影してみると・・他の星と明らかに違ってる!(分かり易くするために3/29の画像を使っています)
b0253922_20094460.png
違いが分かりますか?暗くて分かりにくいかも知れませんが、普通の星は青から赤色にかけて明るさが連続的に変化しているのに対し、新星には色のところどころに明るい部分があります。

初めてスペクトルを撮影した3/23と、その後3/27との比較がこちらです。
スペクトルが大きく変化しているのを偶然捉えました!(^^)
b0253922_19343599.png
上のスペクトルには、下のような明るい線(輝線)がなく、逆に同じ位置に暗い線(吸収線)が現れています。
実は、上のスペクトルを撮影した時には、個人的にかなり衝撃だったんですよ。
一般的に新星が下のようなスペクトルの状態になるという知識を持っていたからです。
撮影する対象を間違ったかと焦って何度も確認し、どうしてそうなるんだろうと考えてモヤモヤしてました(^^;

このスペクトルからも水素の状態など色々なことが読み取れますが・・今回の説明はここまでにしておきます。
いまは科学的な解析をするためカメラの特性など様々な補正を行っているところです。

いずれにしても、星のただの点に見えたものが、実はこんなに変化していた!というのは驚きです。
止まっているように見える星の世界も、違った見方をすると激しい変化が見えたりして、面白いものですね(^^)



<補足>
その後の調べでわかってきたのは、
実は、発見直後は下のスペクトルと同じように輝線があったらしい→ 新星が明るくなって極大を迎えたときに上のスペクトルのように吸収線だけになった→ その後、新星が一旦暗くなり、下のスペクトルのように輝線が出てきて→ 再び新星が明るくなって、今(4/5)に至るまで輝線が出たままになっているらしい、ということです。









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by star-feel | 2015-04-05 22:23 | 天体感測(実測編) | Comments(0)
伊勢原市立こども科学館 皆既月食観察会 2015/4/4 お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
あいにくの曇り空でしたね。雲間からほんの少しだけ部分月食を見れた方もいらっしゃったようです。
望遠鏡を出したそばには桜があって夜桜を見ながらの印象的な観察会になりました。
b0253922_22003737.jpg


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by star-feel | 2015-04-04 22:49 | 観測会 | Comments(0)

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